ひとことで言うと
金利リスクは、金利が動くことで債券価格、債券ファンドの基準価額、住宅ローン返済額などに影響が出るリスクです。
最初に分けること
金利は一つの数字ではありません。政策金利、短期金利、10年国債金利、20年や30年の金利は、それぞれ見ている場所が違います。
| 言葉 | 見ているもの | 混ぜると起きる誤解 |
|---|---|---|
| 政策金利 | 中央銀行の金融政策に近い短期金利 | そのまま自分の投資信託の利回りだと思う |
| 国債金利 | 年限ごとの国債利回り | 10年、20年、30年を一つの金利として扱う |
| 住宅ローン金利 | 借り入れの返済条件 | 投資商品の値動きと同じ経路で動くと思う |
| 債券ファンドの基準価額 | 組入債券、為替、費用などを反映した値段 | 金利だけで上下を説明できると思う |
投資初心者が見るところ
債券ファンドでは、一般に金利が上がると既存債券の価格が下がりやすくなります。ただし、どれくらい影響を受けるかは、組み入れている債券の残存期間、通貨、信用力、運用方針で変わります。金利ニュースだけで売買判断を決めず、目論見書と月次レポートで中身を確認します。
見る順番は、次の通りです。
- ニュースの金利が、政策金利なのか国債金利なのかを分ける。
- 国債金利なら、1年、5年、10年、20年、30年のどの年限かを見る。
- 債券ファンドなら、残存期間、デュレーション、通貨、為替ヘッジを確認する。
- 住宅ローンなら、固定金利か変動金利か、返済額への反映時期を分ける。
- NISAなら、非課税制度と商品リスクを分ける。
やってはいけない読み方
「金利が上がったから全部だめ」「金利が上がったから債券は全部有利」のように、一文で処理しないことです。既に保有されている債券価格、新しく買われる債券の利回り、投資信託の基準価額、家計の借入コストは、それぞれ別の経路で動きます。
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