ひとことで言うと
イールドカーブは、残存期間が違う債券の利回りを、期間ごとに並べた曲線です。
最初に分けること
金利は一つではありません。1年、5年、10年、30年の国債金利は、それぞれ見ている期間が違います。財務省のFAQでは、横軸に残存期間、縦軸に利回りをとり、残存期間と利回りの関係を表した曲線がイールドカーブだと説明されています。
債券ファンドを見る時は、ニュースで見た金利だけで判断しません。自分の商品が短い期間の債券を多く持つのか、長い期間の債券を多く持つのか、国内債券なのか外国債券なのかを目論見書や月報で確認します。
どう読むか
たとえば、1年金利と30年金利は同じ「金利」でも意味が違います。1年の約束と30年の約束では、お金を貸す期間が違うからです。期間が長いほど、将来の物価、景気、金融政策、財政、需要と供給への見方が入りやすくなります。
| 見る場所 | 読み方 | 投資信託での意味 |
|---|---|---|
| 短い年限 | 近い期間のお金の値段 | 短期債や現金性資産に近い部分を見る入口 |
| 10年前後 | 長期金利として扱われやすい | 債券価格、住宅ローン、株式評価へのニュースで出やすい |
| 20年・30年 | より長い期間の見方 | 長期債や年金・保険的な資産の揺れを読む入口 |
| カーブ全体 | 年限ごとの利回りの並び | 1つの数字だけで金利環境を判断しないための地図 |
NISAや債券ファンドでの使い方
イールドカーブは、個別商品の売買判断を出す道具ではありません。入門者にとっては、「どの期間の金利を見ているのか」を戻すための地図です。
債券ファンドでは、平均残存期間やデュレーションが長いほど、長い年限の金利変化の影響を受けやすくなることがあります。外国債券ファンドなら、ここに為替も加わります。NISAで持っていても、この値動きは消えません。
やってはいけない読み方
「10年金利が上がったから、全部の投資信託が同じように下がる」とは読まないことです。債券型、株式型、バランス型、国内外、為替ヘッジの有無で影響経路は変わります。
逆に、「長期金利が上がったから債券ファンドが有利」と短く結ぶのも避けます。既に保有している債券価格への影響と、今後組み入れられる債券の利回りを分けて見ます。